西高野街道

高野山へは京からは八幡市の木津川の御幸橋を起点として、洞ヶ峠、枚方から生駒山地西麓を辿り河内長野へと続く東高野街道、大阪の平野を起点とする中高野街道、四天王寺を起点とする下高野街道、そして大坂・堺から狭山を経て河内長野に続く西高野街道が開け、河内長野からは紀見峠を越えて町石道をはじめとする様々なルートが高野山まで通じています。なかでも、西高野街道は江戸時代に入って大坂、堺と高野山を結ぶ物資輸送の幹線道として発達し、堺市大小路橋から不動坂口女人堂に至るまで13本の里石道標が建立されすべてが現存されています。学文路から不動坂口までは高野山への最短距離でもあり途中の宿場も賑わいをみせ、町石道が信仰の道であるのに対してレクリエーションとしての性格も併せ持った参詣道でもありました。この13本の里石道標に導かれての高野山参詣も歴史の重みと流れを感じさせてくれる道のりとなることでしょう。

堺市役所西高野街道は堺市大小路橋から堺東の駅に向かって出発しますが、途中の堺市役所に立ち寄って無料開放されている21階展望ロビーに登ってみましょう。これから向かう紀見峠や金剛山脈、和泉山脈はもちろん六甲や淡路島まで見渡せる360度の展望が楽しめます。

紀見峠堺市役所の21階展望ロビーから。左:金剛山、右:岩湧山。その谷間の紀見峠がこれから目指す方向です。

堺市役所21階展望ロビー

西高野街道(堺市大小路橋〜十二里石)

西高野街道の起点・堺市大小路橋は堺市役所の西へ少し歩いた所で、エレベーターまで付いている立派な大小路歩道橋の北東隅下に道標が建っています。大小路橋からはまず南海高野線堺東駅へ向かいます。ここからは案内図片手に歩かなければ道迷いする事は必至で、今回は、「街道ウォーキングマップ」からダウンロードしてプリントアウトした地図と、「橋本市観光協会」でいただいた「西高野街道の里道標石をたずねて」というB6・カラー刷り36ページの冊子。特に後者はとても素晴らしいイラスト入りで大変お世話になりました。

大小路歩道橋大小路歩道橋。東から見たところ。ここからだと道標は右側手前の橋の下です。

堺市役所日曜日の朝のガラガラの道路。前方(東)右に堺市役所が聳えています。

大小路歩道橋大小路歩道橋下の北東隅にある道標。茂みに隠れて、ひっそりと建っています。

「西高野街道の里道標石をたずねて」の地図を頼りに南海高野線の踏切を越えれば、街道の面影も少しは残る町並みになり、榎歩道橋までは間違いのない道です。途中竹内街道と西高野街道の分岐の道標の近くに女人堂までの里程を示す最初の「十三里石」があったはずですが、私は迂闊にも見逃してしまいました。榎歩道橋まで堺東駅から20分弱の道のりで、橋の上から周囲を見渡し国道310号線に向かって橋を降ります。ここからは仁徳天皇陵に沿って少し国道沿いを歩きますが歩道スペースは充分にあり危険はありません。「十三里石」から20分弱の「梅北」交差点で国道から左に分かれ、旧道に入ります。「街道ウォーキングマップ」ではもう少し手前から国道から分かれるようになっていますが、「梅北」交差点まで進むのが分かりやすいと思います。

宝篋印塔南海線の踏切を越える手前にある宝篋印塔。これから先もこの道が信仰への道であるのが随所で見受けられます。

宝篋印塔『ウィキペディア(Wikipedia)』

竹内街道と西高野街道の分岐大小路橋から約30分、堺市榎元町の竹内街道と西高野街道の分岐の道標。この手前右側に地蔵堂とともに「十三里石」があります。ここから高野山不動坂口の女人堂まで単純に一里(約4km)1時間として13時間歩くことになります。

榎歩道橋榎歩道橋

榎歩道橋榎歩道橋から目指す国道310号線、こちらに降りて行きます。中央環状線の広い道も交差していますので方向を見失わないように。右は仁徳天皇陵で1周約45分のウォーキングコースになっています。

「西高野街道」の道標堺市内では至る所に「西高野街道」の道標が建てられています。平成四,五年頃に整備されたようで、道中心強い味方です。

「梅北」交差点左手に三国ヶ駅を見て国道310号線を進むと「梅北」交差点です。ここを左に入って行きます。

「梅北」交差点を左折すると古い町並みが残る雰囲気のいい道に入り、中百舌鳥駅の近くを通り過ぎしばらく歩くと再び国道に合流します。正面は大阪府立大学で、右にテニスコートのある次の信号で国道と分かれ正面に鉄塔を見て、鉄塔の手前を右に折れれば、休憩ポイントの白鷺公園(東部公園)まではあとわずかです。白鷺公園まで大小路橋から1時間ほどで、ベンチとトイレがあるので小休止するといいでしょう。ここから先、街道沿いには公衆トイレはありませんが、少し脇道へ入ればスーパー、コンビニが至る所にあるのでトイレ、飲み物、食料の心配は要りません。

西高野街道「梅北」交差点を左折すると… 百舌鳥八幡宮のふとん太鼓は有名です。

百舌鳥八幡宮布団太鼓

西高野街道「梅北」交差点を左折してから中百舌鳥駅の南を通過して国道310号線に戻るまでは、昔の面影を残す町並みが続く旧道です。

西高野街道大坂府立大学沿いの国道310号線ですが、幅広い歩道があるので危険はありません。

西高野街道国道310号線と分かれて旧道に入るとすぐに白鷺公園(東部公園)があります。グラウンドでは草野球、ジョギングや散歩の人たちと、休日はかなり賑やかです。一休みするといいでしょう。

白鷺公園からは泉北高速のガード下を越え10分少し歩くと左手の地蔵堂前に「十二里石」があります。この辺りは街道の面影が色濃く残る町並みで、楽しく歩けます。

西高野街道白鷺公園を出るとすぐに泉北高速のガード下を越えます。

西高野街道昔の面影を残す関茶宿の町並みです。

西高野街道「十二里石」

西高野街道