町石道から登る山

町石道からは雨引山(477m)、小都知ノ峯(683.5m)と2つの山に登ることができます。バリエーションルートとして登ってみるのも一興です。

小都知ノ峯(おづちのみね:683.5m)

「紀伊山地の霊場と参詣道」の丹生都比売神社境内として世界遺産へ登録された、町石道から西に少し下った天野の里にある丹生都比売神社は天照大御神の妹神・丹生都比売大神が祀られており、1700年の歴史と高野山の地主神として町石道とは深い所縁があります。その丹生都比売大神が天野の里に鎮座するに至ったのは、天野の里の東の山稜(町石道はその少し下の山腹を通っています)である小都知ノ峯(おづちのみね:683.5m)から国見してのことだといわれています。伝説・由来はともかくとしても、小都知ノ峯は町石道の上に位置して少しの距離ですが並行して尾根道を歩け三等三角点もあり、町石道からはほんの一投足で冬枯れの季節なら樹々の間から天野の里も見ることができます。

町石道から登る山古峠(124町石)の手前、126町石の右脇に小都知ノ峯への登り口の標識があります。

町石道から登る山最初の短い急坂を越えると、緩い登りの歩きやすい尾根道がつづきます。

町石道から登る山時折樹々の隙間から右手方向が見えます。

町石道から登る山ピークの手前です。ここまで126町石から20分もかかりません。

町石道から登る山ピークは小広い空間で三等三角点もあります。

町石道から登る山

ピークからも樹木に遮られて眺望はよくありませんが、この時季は樹々の間から天野の里が見えます。国見した気分に浸れるかもしれません。

町石道から登る山133町石の脇の方向に下る標識です。同じような標識が126町石方向にも建てられています。

町石道から登る山こちらの道はあまり利用されないのか倒木もあって踏み跡も微かです。テープに導かれて真っすぐに下ります。途中、和泉山脈や紀ノ川流域の町並みも見え隠れします。

町石道から登る山

町石道から登る山ここは直進してしまいそうですが、町石道へは左の急斜面を下ります。

町石道から登る山ここには標識があるので、それに従います。

町石道から登る山133町石の脇に降りてきます。下に町石道が見えます。

町石道から登る山町石道から見上げた所で、133町石の右脇から登っていきます。ここには標識はなく、ピンクのテープが目印です。

町石道から登る山六本杉(136町石)の少し先にある133町石はこの標識の正面に建っています。

雨引山(477m)

雨引山(あまびきやま)は標高477.3mと、それほど高くはありませんが、三谷坂の途中にある笠石は弘法大師の笠がこの雨引山から飛んでいったものがそこに引っかかったと伝えられており、大師所縁の山としても一度は寄り道するのもいいでしょう。町石道からは案内分岐板がしっかりと付けられています。「正一位稲荷宗五郎大明神」の赤い鳥居とその脇に建つ154町石を過ぎてすぐのところから雨引山へと登っていきます。154町石を上から見ながら少し登ると突き当たりになって道は左右に分かれます。雨引山へは左へと登っていきますがなかなかの急坂です。しかも、滑りやすい粘土性の土で雨の降った後などは下りには特に注意が必要です。町石道からはから10分ほどで山頂に辿り着きますが、展望はほとんどありません。山頂には雨乞いの神「善女竜王」の石碑が建っていて狭いながらも平坦な台地状になっており、以前三谷坂から丹生都比売神社に参拝して八丁坂から町石道に出て慈尊院へと戻る途中、同行させてもらった故老の方の話では雨引山は山主の方が山林を伐採して見晴らし抜群で、日照りがつづくと皆で山頂に行ってお祈りするとの話だったのですが、今でもここで雨乞いの儀式が行われるのでしょうか。今は若木が育ってきて眺望を覆い隠してきた様子で、伐採された当時は360度の好展望だったに違いはなかったでしょうが、人の記憶よりも苗木の生長が遥かに凌いでしまったようです。

雨引山慈尊院への道から見える雨引山

雨引山175町石を過ぎた頃から前方が開け、雨引山が正面に飛び込んできます。手前は新池橋

雨引山赤い鳥居と154町石のすぐ先に雨引山への分岐があります。

雨引山雨引山へはここを左へと登っていきます。

雨引山雨引山への道は154町石の上を通っています。

雨引山ここで右にも行ける広い道がありますが左へと登っていきます。

雨引山滑りやすい急坂がつづきます。

雨引山この先、山頂です。

雨引山山頂には雨乞いの神「善女竜王」が祀られています。展望はほとんどありません。