素晴らしき紅葉の深き山中、又剣山から竜口尾根

2010-11-03

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「山渓11月号」で紹介された「竜口尾根」に惹かれて169号線を、伯母峯トンネルを越え行者還トンネルへの分岐を過ぎ色付き始めた渓谷と道の駅「吉野路上北山」を左に見て、次の信号を通り過ぎてすぐを左折して橋を渡って直進する。道幅は狭い感じはしないが穴ぼこ、段差、落石と気の抜けない林道サンギリ線である。いくつもある小滝を見てグングンと高度を上げサンギリトンネルを越えた突き当たりを左折して橡谷西の谷線に入る。落石は多いが道幅も広くなって大峰を見渡す展望道路である。少し走ると右手に又剣(またつるぎ)山への登山口があって、3人のグループがこれから登ろうかというところ。軽く会釈してさらに進む。左に新しい東屋のある展望台(大峰が真正面にどんと聳え立つ)を過ぎて上りのピークにさしかかった辺りの右手に又剣山への最短登山口の梯子があるのを目標に前後の路肩スペースに駐車する。(帰って調べると、橡谷西の谷線は全線舗装されてサンギリ線経由よりも北側から進入したほうが楽そうな感じであった・・・次回機会があれば試してみたい)

又剣山への最短の登山口、林道脇の梯子が目印

又剣山へは約30分

又剣山(1377.2m)、竜口尾根へは左へと下る

登山口が1130m、又剣山が1377mと30分ほどで大台、大峰、竜口尾根を見渡せる展望抜群の山頂に立つことができる。道も明瞭で階段も付けられている。ここまでは調子良く、また大展望に浮かれてしまって注意力散漫になったのか、竜口尾根は北へ進路を取らなければ行けないのを山頂から直進する明瞭な踏み跡とピンクのテープに誘われて東ノ川方面へと下る。しばらく急坂を下って方向の間違いに気が付いたが、後で出会った4人のパーティーも同じ間違いをしたそうだ。ヤセ尾根の手強いアップダウンを4,50分歩いて間食休憩。ここで手前の登山口から登られた3人のグループに追いつかれる。丸塚山(1305m)を聞かれるが随分と歩いたので通り過ぎて気付かなかった・・・と思いきや、数m先に山名板が掲げられていた。思ったよりも先に進んでいない。3人グループは丸塚山から引き返されるとのことでここで別れたが、この先も心折れそうになるアップダウンがつづき、やっと目的地の1320mピークに着いたかと思ったら、そこには「1320P← →五兵衛平」の標示版。

又剣山から見る釈迦ヶ岳と大日岳の鋭峰

又剣山から竜口尾根、右奥は大台ヶ原で大蛇グラも見える

又剣山から見る大蛇グラ

丸塚山(1305m)は急峻なピーク

東斜面は紅葉の見頃

このピークを越すと少し下って気持ちのいい自然林の森を抜け展望のいい台地上の尾根へとつづく

ここで引き返すかと気力も萎えかけたが、尾根の先を見ると何とも気持ち良さそうな台地が紅葉の樹々に包まれている。これは行くしかないと気を取り直して前に進むと、凄い下りだ。危険を感じるほどの下りに撤退しかあるまいと登り返すと、なんと、テープが違う方向を指し示している。進入経路を間違って深い深い谷へと下っていたようだ。本日2回目のルートミスである。本ルートは打って変わって気持ちよく歩ける。ヒメシャラ群生の鞍部からの上りもブナ、ヒメシャラ、シロヤシオの癒しの森である。上り切ると広い台地上になった尾根で周りの紅葉と西に広がる大普賢〜釈迦のパノラマが素晴らしい。東は樹々の間から大蛇グラ、中の滝、西の滝が見え隠れする。竜口尾根はさらに北へとつづいているが、先に見える2つのピークは起伏が激しくここがあまりにも心落ち着く場所なのでさらに進む気にもならず、ラーメンを作ってお昼とする。(11時45分)

ヒメシャラの群生地を上っていく

上り切ると、青空が広がっている

1320P付近の紅葉、奥の山並みは台高。くつろげるスペース

さらにつづく竜口尾根、奥は大普賢

大蛇グラがほぼ正面に見えるようになる

1320Pからは大峰(写真は中央に行者還、右に大普賢、左に弥山・八経)の大パノラマが見られる

ここで昼飯にしよう

紅葉もたっぷりと楽しんだのでそろそろ帰るとするか

ここが1320mピークかどうか確信が持てず先に見えるピークに未練は残ったが、この贅沢きわまりない場所に来られただけで充分に満足できたので、ここでのんびりとして引き返すことにする。帰って調べると、ここが1320mピークで、先に見えたのは1330Pと1360Pであると思われるが、確信は無い。又剣山への戻りも何ヶ所かでルートを見失いかけ微調整することがあったが、ピストンしても全く飽きのこない素晴らしいルートであった。今日は3人と4人のパーティーと1組のご夫婦と出会ったが、普段は訪れる人の少ないらしい山道も山渓に刺激されたのか、はたまた時期が良かったのかなかなかの賑わいであったようだ。往復5時間のアプローチと6時間の行動時間でまるまる1日がかりだったが、大満足の竜口尾根であった。

帰る頃には雲も取れて山肌もくっきりと見えるようになった

もう一度、又剣山から見る竜口尾根

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