梅雨前の好天気に恵まれた釈迦ヶ岳

2010-06-12

boo

このところ遠出が続いていたのでそろそろ金剛山か岩湧山辺りと思っていたが、梅雨入り前の貴重な晴れという予報に誘われて大峰・釈迦ヶ岳まで足を伸ばしてみた。理由は旭登山口からなら手軽に大峰の雰囲気が味わえるということを知ったからである。とにかく難路は避けたいので行けるところは限られてくる。168号線を南下して夢の湯を過ぎてトンネルを3つ越えると右折ラインがあるので右折して旭橋を渡り、またすぐに右折して168の下をくぐり抜けて旭ダムを目指す。ダムまでは走り易いが、ダムを過ぎると道も狭くなり拳ほどの落石も転がっている。登山口まではまだまだなのでさらに厳しくなるのかとヒヤヒヤしていると、途中から幅広の立派な道になって登山口の駐車スペースに到着。河内長野から約2時間である。

今年初めてみる咲き残ったシャクナゲ

午前9時過ぎの登山口にはすでに15台ほどが停まっており、後からも4,5台となかなかの盛況振りである。登山口からは途中咲き残ったシャクナゲもある少し急な坂道を20分ほどで尾根道に出る。ここから1時間ほどは緩やかなアップダウンのある展望の素晴らしい自然公園の中を散歩しているようで、通り過ぎるだけでは勿体ない。笹原や岩の上に腰を降ろしてのんびりと時の経つのを楽しみたい。大日岳の鋭峰、釈迦ヶ岳の秀麗な山容、遠くは八経ガ岳、弥山、右を見ても左を見ても幾重にも重なる山並み、足下にはどこまでも広がるバイケイソウの群落。

枯れ木に根を張る生命力

根こそぎ倒れても負けない生命力

笹原と自然林の中の遊歩道が続く

右手には大日岳の勇姿

姿を現した釈迦ヶ岳

笹原の登山道の正面に釈迦ヶ岳

遠く、八経ヶ岳、弥山も見える

千丈平の手前で鹿との遭遇。逃げずに一定の距離を保ってカメラ目線。下山時には4頭の群れに出会ったり、登山道と並行してしばらく同方向に進んでくれたりと、とってもサービス精神に富んだ彼らであった。千丈平には2張りのテント。水場も近く最高のロケーションだ。ちょっと憧れるが予算を得るのは難しいだろうな。冷やこい湧き水に喉を潤して登りにかかり、奥駆道と出会う。左して少し上れば釈迦ヶ岳山頂。狭い台地上の山頂には強力の鬼マサ(岡田雅行)が大正13年、38歳の時に前鬼からの約8kmの道のりを担ぎ上げた釈迦如来像(台座を含めて3.6m)が建つ。分解して何往復、しかも台座は135kgというから、その体力、精神力に「鬼」の異名を捧げられたのだろう。

初めて出会った鹿。警戒はしているが逃げようとはしないどころか少しずつ近付いてくる

林床に広がるバイケイソウの群落

山頂からは大峰山脈が一望でき、特に北には孔雀岳、仏生ヶ岳から八経ヶ岳、弥山へとつづく奥駆道、さらに七面山とスッパリと切れ落ちた南壁と見飽きることのない展望が広がる。しばらく小休止しているうちに山頂には人が溢れかえってきたのと、まだ12時には間があるので下山の途中で昼ご飯にしようと釈迦ヶ岳を後にする。雄大な展望の広がる帰り道もまた魅力あるもので、少しだが咲いていたシロヤシオ、何度も何度も出会った野生の鹿、絨毯を敷き詰めたようなバイケイソウの大群落、そして梅雨前の好天気に恵まれたことに大いに満足できた一日であった。

釈迦ヶ岳に建つ釈迦如来像

釈迦ヶ岳山頂から奥に八経ヶ岳、弥山

千丈平はテン泊には最高のロケーション

食事している時に現れた鹿の群れ。往きに出会った彼らが懐かしく寄ってきたのかと都合良く解釈すると、心もハッピー

このシロヤシオが一番よく花をつけていたようだ

ちょっとお茶目なところも

下山を見送ってくれた...ように思ったほどしばらく並行して進んでくれる

Copyright(c) 2013 高所恐怖症の山歩き All Rights Reserved.