御幸辻から慈尊院へと辿る道

2009-07-09

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高野街道も紀見峠を越えると正面に高野の山並みを見て一歩一歩高野山へと続くことが実感として湧いてくる。御幸辻でそのまま直進して京・大坂道を辿るのもいいが、御幸辻から西へ向かい慈尊院を経て町石道を辿るのも、距離はあり、険しい山中の道でもあるが、信仰篤き道としてよく歩かれたものと思う。

高野街道を下ってくると、左の細い道が高野街道、右が慈尊院への道(左)、南海高野線御幸辻駅(右)

御幸辻で高野街道から分かれ慈尊院へと辿る道を今日は歩いてみようと、南海高野線御幸辻駅で下車し、まずは高野街道の分岐点まで引き返す。駅から東に数分、かつての御幸辻駐在所跡の片隅に道標がある。今日はここが起点でここから南に向かえば高野街道、西へ向かえば途中大和街道を経て慈尊院への道となる。紀見峠からは下って来たが、ここからしばらく藤の花で有名な子安地蔵までは少しの登りである。子安地蔵までは住宅が多いが子安地蔵を過ぎるとのどかな田園風景となって、正面にはまた高野の山並みが現れ、歩いていて気持ちいい。今でこそ建物や電線が邪魔をするが、かつては山林、田園が広がる彼方に高野の山並みが参詣する人々を迎えてくれていたのだろう。

子安地蔵まで高野街道の分岐から約30分(左)、子安地蔵からは下ってのどかな田園の中を歩く(右)

高野の山並みも美しい

紀ノ川広域農道を越え、山田川に架かる小さな岩谷橋を渡り、右手高台に西武小学校を見送り、京奈和自動車道の高架下をくぐり、JR和歌山線紀伊山田駅の手前で大和街道に合流して西に向かう。子安地蔵からここまで約50分で、これから先、「歴史街道・大和街道」の新しい道標があちこちで見られるようになる。大和街道に入って少しで右に一言主神社の道標を見送ると左手に池があり、この辺りからも高野の山並みが見渡せ、雨引山もぐんと近くに見えて慈尊院に近付いているのがわかる。そのすぐ先を道から逸れて右に上がると小さな神社があり、トイレもありベンチもあり、少し高台になっているので正面の展望も良く雨引山から高野山へとつづく町石道のパノラマが見られ、丁度お昼を過ぎてお弁当を食べるには恰好のレストポイントだった。

紀ノ川広域農道を越える(左)、京奈和自動車道の高架下をくぐる(右)

サギ、です(左)、雨引山も大きく近付いてきた(右)

高台で展望も良く、ベンチあり、トイレありの神社(左)、梅雨の真っ最中というのに晴れ間も。しかし、暑い!(右)

ここで20分ほど休んで、一里松を過ぎ、大和街道の標識に従ってJR和歌山線高野口駅の踏切を越え、小さな祠前まで進むと、「高野街道」の案内表示板があるのでここで大和街道と分かれて南へ進む。国道24号線を信号で越え南へ直進すると昼食休憩した神社から50分足らずで九度山橋のたもとだ。紀ノ川に架かる長い橋の歩道を渡ると右手に丹生橋がすぐに見える。この橋を越えると慈尊院までは約10分の一本道。御幸辻から慈尊院まで約2時間半ほどの道のりだが今日の暑さに参ってしまい、(九度山から慈尊院へは何回となく歩いているので)慈尊院参拝は割愛させてもらって南海高野線九度山駅を目指す。信仰心が足らなかったのか、駅直前で目の前を電車が通り過ぎ、25分待ちとなってしまった。

JR和歌山線高野口駅の踏切を越える(左)、大和街道(右へ)と分かれる。左に小さな祠と高野街道の標識(右)

国道24号線を信号で越える(左)、九度山橋を渡って、次の右手の丹生橋を渡ると慈尊院まではもうすぐだ(右)

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