倅に引っ張られて金剛山・丸滝谷

2009-06-18

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丸滝谷という美しい沢を遡る道があるというのはかなり以前から知っていたが、高所恐怖症のためカトラ谷も敬遠してきた臆病者にはなかなか近付き難いものと諦めていた。それが重い腰を揚げる気になったのは、先週の日曜日に息子が初めて一人で登ってきて、執拗に進められ、親の威厳を保つためにもここは行くしか無いと腹を括って(しかし、サポートとして息子に道案内させ)7時30分、青崩トイレ前に駐車して石筆橋を渡る。すぐに太尾西尾根の登山口を左に見送り、急坂舗装の林道を真っすぐに進む。右手に大堰堤が見えると谷の対岸には石ブテ尾根道を歩いた時に通った林道が見える。

道が途切れると鉄板の橋、その先から山道が続く

石筆橋から15分で林道は途絶え鉄板の橋が架かっている。ここから山道に入り、5分ほど歩けば最初の沢越え。ここからしばらくは沢に沿って渡渉を繰り返し小滝の続く美しく気持ちがいい道を進むことさらに10分、丸滝谷の標識があって左の谷には1本のロープが垂れ下がっている滝が見える。左から巻いて滝口に登る道もありそうで、こちらは石ブテ東谷のルートのようだ。しばらく谷の奇麗さに歓声を上げつつ進むと滝が連続して現れ、ローブ頼りに登ったり、ずり落ちそうになるのを必死に堪えたりと、私のような慣れない者にはなかなかスリリングな巻き道をこなして5〜7mの滝を通過していく。

沢に沿って進む。迷うことのない沢筋

今日は平日の朝早い時間帯でマイナーなコース、誰一人として会うことも無いと思っていたが、単独行の方とこの辺りから前後するようになる。足下には沢靴、沢の中をザブザフと進み小さな滝はそのまま直登されている。気持ち良さそうだったし、聞けば、やはり気持ちいいとのこと。途中、この方が木苺を採取中に分けていただいたが、黄色の実で、酸味が強く懐かしい味だった。丸滝谷の標識から40分足らずで左手の沢に下の丸滝が現れる。少し見学して右の沢を進むと10分ほどで上の丸滝。滝下で小休止して最後で最大の難関のロープ場に備える。ビビッて登る姿を見られたくないので単独行の方に先に行ってもらうための休憩でもある。

モミジ谷は荒れた感じがあったが、丸滝谷は明るく美しい

上の丸滝。滝の右側にロープが付けられている。やはり怖かった

最悪ここから引き返してもいいつもりで出かけてきたが、ここまでの道のりでも引き返す(下る)には少し躊躇すると思うような箇所を通過してきている。ここは引き返したくないし、下から見ている限りでは想像していたよりも傾斜がきつくなさそうである。気を引き締めてロープに掴まるとあとは必死で、周りを見れば怖いので無我夢中で滝口まで登り切り下の見えないところまで逃げるように這い進む、といった感じで、なんとかクリアして、はしゃいで歓声を上げたが、見ればすぐ先で先ほどの単独行の方が靴を履き替えられている・・・。さて、恥は掻き捨てて、水のなくなった谷から急坂を上って20分ほどで尾根に取り付く。丸太のベンチがあって右の坂道を登って行き、石ブテ尾根道からの道と合して少し進むと太尾道と合流する六道の辻に10分足らずで到着する。ここから山頂までは20分あまりで、大日岳手前の階段を除けばしんどいところは無い。

何か?の群生。お花畑かな?

六道の辻には新しいベンチが

大日岳からも山頂からも今日は霞んでほとんど眺望は楽しめない。冷たいコーヒーを飲んで10分足らず休憩して青崩道を下る。水越峠側への下りは青崩道が歩き易いし、一番早いと思う。登りで一番早いのは太尾東尾根だろうか。途中、ヤマアジサイが奇麗に咲いており、ササユリも蕾をつけている所で足下を見るとたくさんの赤い野苺(クサイチゴ)が実をつけている。しばらく採取に興じて、この収穫を手土産にちょうど12時、家に帰り着けば昼飯の時間だ。

ヤマアジサイに彩られた青崩道

斜面を下るとクサイチゴがいっぱい

ササユリの蕾。近いうちに岩湧山に行かなくっちゃ!

※帰って写真を整理してみれば、怖いところでは写真を撮れず、せっかく撮った写真はピンボケばかり。これでは丸滝谷の美しさは全く伝わらない写真ばかりとなったのが残念なのと、喉元過ぎればナントカで、また行ってみたいという気になっている。

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