高野山駅〜大門〜奥の院〜女人堂〜極楽橋駅

2009-02-11

boo

2月10日9時の高野山の積雪状態を「高野町のホームページ」で見たのと、昨日の平野部での雨と今朝の冷え込み具合から“きっと高野山は雪一杯だろう”と期待を持って、美加の台駅7時57分発の電車に乗込んだ。天見駅を過ぎる頃は一面霜が降りている。ところが紀見トンネルを越えると平凡な冬景色。極楽橋駅まで雪の気配すらない。ケーブルの途中からやっと辺りに雪が残っているという感じで、予想していた銀世界はどこにもない。今日は大門から奥の院までの雪に埋もれた町石をひとつひとつ見ていくつもりだったが、ま、のんびりと歩くことにしよう。

高野山駅から大門へは展望の開ける道

高野山駅からはもちろん大門まで歩く。大門から高野山駅に向かった時は最初と最後に展望が開けているがその途中は森の中の車道歩きとばかり思っていたが、高野山駅から大門に向かうと印象は全く違う。ところどころで樹間越しに視界が開け、大門までの30分は飽きることがない。今日は朝早く乗客も少なかったが、他にも一人この道を歩かれていた。

7町石の奥に弁天岳への鳥居と大門

6町石を大門に向かって見る

さて、大門から壇上伽藍に向かい、6町石から1町石まで写真に収める。壇上伽藍の雪もほとんど溶けて屋根から次々に落下してくるが、日陰になるのか、屋根の構造のためか雪の残ったお堂はさすがに奇麗だ。

1町石は(2町石も)柵の中にある。見落とさないように

御影堂の屋根に残った雪

慈尊院〜壇上伽藍・根本大塔までの180町石は胎蔵界百八十尊の諸仏を表し、高野山への表参道としての町石道に建てられているが、壇上伽藍〜奥の院弘法大師御廟までの参道には金剛界三十六尊の諸仏を表す36基の町石が建てられている。1町石は壇上伽藍・愛染堂前左側にあり、36町石は大師御廟柵内にある。壇上伽藍から金剛峰寺までの蛇腹道と一の橋から大師御廟までは雰囲気のいい道だが、金剛峰寺から一の橋まではお世辞にも歩いて楽しい道とは思われない。広い車道と景観を考慮しない建物と標識が折角の世界遺産を台無しにしている。馬籠や妻籠のように車はバイパスを通らせ随所に駐車場を設け、参道はそれに相応しい町並みに変えて歩行者に楽しく歩いてもらえるようにすれば、人も増え店も繁盛すると思うのだが。ミシュランの「ギド・ベール(緑のガイド)」日本編(仏語)で高野山が三つ星に選定されたということなので、これからも外国人観光客が増え続けるであろうこの機会に高野山百年の計画をたてればいかがかと思う。

余談はさておき、この退屈する道も町石を探すことを目的とすると、知らぬ間に一の橋まで到着だ。交差点や三叉路に置かれていたり、建物と建物に囲まれて窮屈に建っていたり、路傍にぽつんと建っていたり、折角の好位置に建っていても近くに不躾な標識が並んでいたりと迫害された感はあるが、じっくりと見るとその存在感はなかなかのものだ。15町石まで行って14町石を見逃したことに気付き13町石まで戻って探したが見つからず、帰りも同じ道を歩いて戻ることにして先に進む。同様に16町石も見つからなかったが帰りに期待。結局14町石は確認できたが、16町石は探しあぐねて断念。また宿題が増えてしまった。

奥の院に向けての1町石は壇上伽藍・愛染堂前左側にある

雪で薄化粧した金剛峰寺

10町石は大円院前、周りの雰囲気はいい

13町石は清高稲荷大明神の鳥居脇(右側)

17町石は一の橋手前の左側。ベンチと案内板があり道路を隔ててトイレもある

一の橋を越えると日本の総菩提寺・高野山の顔となった墓石郡の中を行く。すぐに参道は左右に分かれるが、町石を探すなら左へ進む。すぐに18町石が左手に見える。19町石からは墓石と入り混じって見つけ辛いが武田信玄・勝頼墓所前の22町石までは順調だった。23〜25町石までは見つけられずに、気が付くと中の橋手前の26町石まで来てしまっていた。戻る時に視点が変われば見つけられるかも知れないと、ここは先に進む。帰りには確認できたが、大杉の陰に隠れていたり、墓石と同化していたりで宝物探しゲームのようでなかなかに面白い。

21町石

23町石は墓石に紛れ込んで分かりにくい。どこか分かるかな?

中の橋手前左側に26町石、中の橋の向こうに汗かき地蔵堂

32町石を過ぎると、また石畳の参道は左右に分かれるが左へ進む。34町石は御廟橋手前の左にあり、この橋を渡ると撮影禁止の区域となって、35町石は御廟への階段下左側にあり、36町石は御廟柵内にある。御廟に参拝して休憩所に着いたのが11時30分、お昼にはまだ早いので見落とした23〜25町石を探して一の橋のベンチまで戻って、ここでおにぎりを頬張って16町石を探すが見つからずに諦めて、14町石を苅萱堂前で確認。ここからはバス代とケーブル代を節約するために女人堂に参拝して、不動坂を下る。苅萱堂から約1時間で、うまくいけばバスやケーブルの時間待ちをしている間に極楽橋駅までたどり着くことができる。雪こそ期待はずれだったが、高野山内の町石探しは思いのほか楽しかった。

25町石は進行方向からだと手前の杉の大木に完全に隠れている

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