九品寺を基点に大和葛城山(北山道〜深谷道)

2008-11-22

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大和葛城山へは青崩からの天狗谷道、水越峠からのダイトレ、二上山からのダイトレ、葛城山麓公園からダイトレ経由、ロープウェイ乗場からの深谷道、弘川寺からの林道コースと一通りは歩いたと思っていたら、九品寺から登る道(北山道)があるらしい。水越峠を越えればほんの数分、山麓線から西に入れば葛城古道に面して九品寺がある。立派な山域で駐車スペースも2ヶ所。奥の片隅に邪魔にならないよう駐車させてもらって、参拝。境内のモミジが見事だった。古道歩きのグループやアマチュアカメラマンで賑わっている。9時30分に着いたが、20分ほど楽しませてもらった。

九品寺入口、まずは本堂に参拝

九品寺の紅葉も素晴らしい。思わぬ目の保養

9時50分、北山道を目指す。初めての道を行くワクワクドキドキ感がいい。駐車場からは畦道の中を行くが、「葛城の道」の道標が完備されているので、まずは「六地蔵」を目指して進む。アスファルト道路を一つ越えて二つ目のアスファルト道路を西に向かうと「六地蔵:右」との分岐。ここは直進すると右手に堰堤が見え出す。その手前左側の山の中に入って行くが、入口には「北山道」の標識があるので安心だ。ここまで九品寺から15分。登山口に入ると、いきなりの急坂が続くが静かな山歩きが楽しめること、間違いない。

奥の駐車場脇の畦道を、まずは山麓線に向かって進む

途中から九品寺が望まれる(左)、ロープウェイ山頂駅のあるピーク、全山紅葉中(右)

右手に堰堤があり左の暗くぽっかりと空いた空間が登山口。登山道入口には「北山道」の標識

なかなかのアドベンチャーコース。有志の方が整備された。感謝!

急坂を上り切ると少し平坦な道もあり、有志の方が道を整備されたおかげで草や倒木で難渋することもなくなっている。それでも夏場の草の茂る頃には歩きたいとは思わない。道はU字型に深くえぐられており、そのおかげで倒木の下をくぐり抜けられる。ただ、延々と続く倒木のトンネルは腰をかがませてくぐらなければならないのと、リュックが木の底に掏ってドロドロになってしまった。

倒木のトンネル。腰を屈めて通るので家内はこれでご機嫌斜め

石がゴロゴロしていたり、自然林もあったりのいい雰囲気

家内は早く休憩したいというオーラに包まれている

この倒木のトンネルさえなければあとは静かで自然の中を満喫できる楽しいコース。この季節落ち葉も美しく、段差のある滑り易い箇所にはロープも備えられ、追分まではほとんど迷うことのない道で標識やテープで確認も取れ安心感もある。登山口から1時間10分、植林帯の中の尾根に出る。ここが追分で、左に下ると長尾道で九品寺に戻る。山頂へは右へ進む。

立派な蔦

標識に励まされて(左)、追分の標識。山頂は右へ。ここで小休止して補食(右)

追分から植林の中の尾根道を登って行くと自然と右に導かれる。下草のない植林帯を抜けるあたりで笹原が見え出すと、少し右に曲がってまたすぐに左へ取り登って行くのだが、ここはテープに注意する。私はテープを見落として曲がらずに真っすぐにブッシュの中へと突き進んで道を見失ってしまった。可笑しいと思って引き返すとはっきりした踏み跡はあるしテープもあり、なぜ間違ったんだろう? と、ホッとして笑ってしまった。漫然と歩いていたのではどこに落とし穴があるかわかったもんじゃない。

植林帯を抜ける向こうには色付いた自然林が・・・(左)、なぜかここを真っすぐに入ってしまった。(右)

間違った道で、ブッシュを掻き分けて進む家内

ここから先もこのままでいいのかと少し不安になる箇所もあったが、テープに注意しておけば、まず迷うことはないと思う。鬱蒼とした植林帯を抜けてしばらく進むと足下は笹に覆われてきて、自然林も増え出し、紅葉はこのあたりが真っ最中ていった感じで気持ちよく歩ける素晴らしい道に変貌する。大和葛城山へのアプローチとしては私の知った限りでは最も自然が美しいコースのように思った。

テープに導かれて・・・(左)、自然林が増えてきた(右)

紅葉真っ最中

気持ちのいい道がつづく

山頂に近付き高度を上げるにつれ、笹原と自然林だけの何とも言えない森の雰囲気に包まれる。この時期はすでに葉をすべて落としていたが、黄葉が残る頃や芽吹きの季節、新雪の積もる頃はまた格別な幽玄境となるのだろう。笹原の笹の背丈も高くなり踏み跡も鮮明でなくなるところはテープ頼りに進めば、ツツジ園近くのダイトレ合流地点まではほんのわずかだ。

何時間でも歩いていたい気持ちのいい空間

水越峠からダイトレを登り切ってしばらく平坦な道を歩き、ツツジ園の手前で下りの階段があるが、追分からの道はこの階段を下る手前に合流してくる。ここから追分へ下る場合は笹で覆われて道が不明瞭だがダイトレ道標がいい目印となる。追分からここまで45分。すでに12時を過ぎていたのでツツジ園を見下ろすデッキに陣取って熱い味噌汁と愛妻弁当でランチタイム。正面の金剛山は光線のせいか雲が出てきたからか黒い塊のような威圧感がある。

この道標のところに出てくる。人がいないと入口は分かりづらい

山頂からは奈良盆地が手に取るように見え、遠く大峰の山々の頂きは雪が積もっているのだろうか。大阪側は大阪湾から六甲までが少し霞んだ中に見える。ここ大和葛城山の360度の展望はやはり素晴らしい。さて、下山する段になって家内が駄々をこねだした。下山路は元来た道を追分まで下り、そこからは初めての道・長尾道を九品寺まで下る予定だったが、追分までの北山道で懲りたのか同じような道だと嫌だから深谷道を下ろうと言い出した。長尾道がどのような状況か知らないので説得も出来ず、嫁さんの尻に引かれてしぶしぶ深谷道を下る。それでも、国民宿舎下の自然林も時期は少し遅かったがいい雰囲気の道だ。

山頂広場から奈良盆地

山頂広場から金剛山

国民宿舎下の自然林(左)、深谷道に合流(右)

自分の意に添わない道を歩いたせいか、深谷道は歩きづらい。特に今日のように道の濡れた時は木製階段、石の坂道がよく滑る。何のために傾斜のある坂道を石で敷き詰めるのかがよく分からない。これが何ヶ所もあるので恐る恐る下る羽目になる。ただ、二の滝、櫛羅の滝では心も癒されマイナスイオンいっぱい吸い込めるので、深谷道もまた良しといったところか。二つの滝での小休止を含めてロープウェイ乗場まで1時間10分。ここからは猿目橋バス停まで川沿いの集落の中を下り、六地蔵を見て葛城の道の案内板に従って、九品寺までは奈良盆地を見下ろすのどかな山村風景の中をのんびりと歩く。途中たくさんの古道歩きの方と擦れ違って挨拶を交わして40分の道のり。九品寺から追分までの北山道はちょっとしたアドベーチャーコースで、追分からダイトレ合流までは雰囲気のいい素晴らしいコースだった。

二の滝(左)と櫛羅の滝(右)

2時半頃。上りのロープウェイは満員状態(左)、葛城古道・六地蔵(右)

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