西高野街道から天野山金剛寺へ・天野街道

2008-09-20

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天野街道は西高野街道と堺市岩室で分岐して「女人高野」ともいわれる天野山金剛寺へと向かう信仰の道。大阪狭山市今熊から大野西までは、陶器山丘陵に残る自然を残し整備され、平成7年に建設省(国土交通省)の「手づくり郷土賞」を受賞、平成9年には「大阪の道99選」に選定された。また、一部を除いてほとんどの区間が丘陵の木立の中や田園地帯で、のどかな細道の中を金剛寺まで歩ける。高台を通るので金剛山地から和泉山脈の眺望も素晴らしい。

堺市岩室の「右:あまの山、左:かうや山」(左)、右が天野街道、左が西高野街道(右)

台風一過の澄み渡った涼しい日からはほど遠い、午前9時過ぎに南海高野線金剛駅に到着。南海の駅構内でいただいたハイキングマップ「天野街道コース」を頼りに西高野街道との分岐まで約20分。西高野街道はこれから先もず〜っと家並みが続くが、天野街道は少し行くとすぐに歩行者専用の緑道で、陶器山(標高149m)の尾根道の両側には雑木林が連なり気持ちよく歩ける。すぐ近くは住宅街となっているせいかウォーキングやジョギングの方がひっきりなしに通っている。

ここから歩行者専用の木立の中の小道(左)、入口に。天野山金剛寺への参詣路という雰囲気が(右)

「あまの街道」は至る所にベンチや休憩所があり、ついつい座り込みたくなる。分岐から15分ほど歩くと三都神社への分岐。参拝に往復しても10分ほどのものだ。もどって10分も歩けば左の展望が開ける。二上山から大和葛城山、金剛山へと見渡せるのだが、今日はあいにくと遠くは霞んでいる。この辺り、日の出の名所でもあるようで、日の出の時間が案内された看板などもある。

三都神社へ寄り道する。往復10分程度(左)、自然石を利用した案内図(右)

自然林の中を歩ける(左)、日の出の案内(右)

立派な休憩所を通り過ぎ、少し脇に逸れたベンチに腰掛けて最初の小休止。ここからの展望はかつてはよかったはずだが、樹木が生長してきて遮られてきている。しばらく行くと脇近くに住宅街が見え、遊歩道は途切れアスファルトの道に。

かつては展望がよかったと思われるレストポイント(左)、あまの街道の標石と新しい住宅街(右)

遊歩道もここまでかと思ったら、金剛寺へ7.7kmの案内板があって、再度遊歩道の始まり。こちらは住宅が間際に迫っていたり、終点近くは工事用のフェンスがあったりで先の遊歩道に比べると見劣りはするが、雰囲気のいい箇所もあり、展望の開ける箇所もあったりで、気持ちよく歩けるのは間違いない。

ちょっと座りたくなる自然石の椅子(左)、正面に岩湧山(右)

2つ目の遊歩道を出て一般道に入り、右にコンクリート工場を見るとすぐに2車線道路を車に注意しながら横断。斜め左前に小道があるので先に進むとかつての街道の雰囲気も少しは残っている大阪狭山市大野西の集落に入り、少し坂を上ると穴地蔵が祭られている。ここは河内長野市との市境で、ここからは河内長野ののどかな田園地帯を南へと進むことになる。

街道の面影を残す町並み(左)、穴地蔵、ここから河内長野市へ(右)

河内長野市に入り、のどかな田園風景の中を進むと、三叉路。天野山金剛寺へは右へ、左へ行くと小山田から河内長野市街へ。漫然と歩いていると後ろから車が来たりして驚かされる。農業用には幹線道路なのだ。

道標には「右:あまの、左:かうや」(左)、彼岸花(右)

さて、ここで大事件(?) ハイキングマップを広げた途端に鳥の糞を見事に直撃された。最初は何がなんだか訳が分からなかったが液体の混じった糞が地図の上に乗っかっている。地図をここで捨てる訳にもいかず、道端の葉っぱをもぎ取って拭き取ったが、おかげで指が糞にまみれる始末。地図を見るとこの先の青賀原神社にトイレのマーク。広い道に入り、右手にみかん畑、左手に下里総合運動場を見て、20分ほど必死で歩いて青賀原神社へ駆け込み、手洗いさせてもらって一息つけた。

下里総合運動場(左)、青賀原神社境内、ここで参拝して小休止(右)

青賀原神社からは天野町の集落を抜け、彼岸花の咲き乱れる田園風景の中を30分で天野山金剛寺へ到着。西高野街道との分岐から2時間20分。正午に10分前で、ちょうどお昼時。境内は飲食禁止なので適当な場所を見つけて、おにぎりを食べて大休止。もう少し我慢すれば車道を挟んだ向かい側にある長野公園の緑陰のベンチでという選択肢もある。金剛寺へは20年ほど前は何回か参拝に来たことはあるが、こんなに広かったのかとちょっと吃驚した。堂々としたものである。今日は日曜画家の団体さんがたくさん絵を描いておられたが、春の桜、秋の紅葉シーズンには訪れたい所だ。

彼岸花と稲穂は抜群の相性(左)、金剛寺が見えてきた(右)

白壁に沿って日曜画家の団体さんが(左)、天野山金剛寺楼門(右)

天野街道はここで終点だが、家まで帰らなければならない。最短コースは日野から南花台経由で1時間20分。南花台からはよく歩く散歩コースとあってただただ歩くだけ。これが結構応える。今日も暑い1日だった。

日野集落に入る手前から旗倉山(左)、日野の蛍の生息する名所(右)

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